育児に明け暮れて、スーパーとドラッグストア以外で出かけることもほとんどないこの頃。
先日、歯医者の帰りに久しぶりに本屋に寄ってみました。
久しぶりに寄ってみると、あちらこちらに並べられた本たちに、とても心を踊らされました。
本が好きな人ならではの感覚かもしれませんが、並べられた本たちの表紙を見ると、どれもこれも面白そうに見えてくるのです。

お店を入って最初に目に入ったのは、その書店のある地域、もとい自分の住んでいる街にまつわる散歩・旅行系のガイドブック。
住み慣れている自分の街やその近辺の話であっても、色々な知らないお店やスポットが本としてまとめられた形になると、なんとも興味深く思えてきます。
自分の周囲にある中で、何かを再発見することはちょっとした探索心をくすぐる感じがしますね。
それに、灯台下暗しといいますが、自分が住んでいる場所のことでも意外にわからないものだと思います。
特に、忙しくしている社会人にとっては、自宅と会社の行ったり来たりで、なかなか知る機会もないのかなと。世知辛いですね。
地域の散歩・旅行系のコーナーを見たあとは、ザーっと雑誌コーナーを回り、科学の本や教養本、小説コーナー、哲学コーナー、新書コーナーと、次々とめぐっていきました。
本の中には、専門的な知識をわかりやすくコンパクトにまとめてくれるものがあったり、タイトルで一気に興味を惹かせるようなものがあったりします。
とにかく引き込む力がすごいのです。最近は、『眠れなくなるほど面白い 図解』シリーズで色々出ているようでした。ブラックを基調としたインパクトのあるデザインで目につきやすいし、分厚くないので手に取りやすい雰囲気があります。

さて、色々な本を見ていると
「あれも読みたい…」
「これもほしい…」
と、どんどん購買意欲がわいてくるので危険です。
たぶんお酒とかタバコとか、それくらいの中毒症状が出てきます。
本は麻薬ですね。
あらゆる本に購買意欲が出てきて、どれもこれも読みたくなってくるわけですが、書店の中にある本たちの全ての本を読むことは人生の中でかないません。
無数にある本たちを読むには、とても短い時間。10代、20代の頃にはそこまで思いませんでしたが、毎日働いて、結婚して子どももできて……と、ライスステージを踏んでいく中で、ひしひしと時間の有限性を感じさせられます。
本もまた、自分にとって読むべき本、時間を割くに堪える本というのを選ばざるをえないのです。
何かの本を読むためには、他の本を犠牲にしなければならない……!
お金の問題もあります。次から次へと本を手にとっていざレジへ持っていくと、あっというまに5000円とか1万円くらいになってしまうのです!
ということで、お金の無駄遣いができない身、購買意欲を抑えながら何も買わずに店をあとにしました。
私が好きな書店は大型書店のジュンク堂ですが、今回寄ったのは一般的な本屋さんです。それでも、どんどん本に吸い寄せられてくるのですから、まさに書店は魔境の場所ですね。